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生きてあること
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2007/02/13
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冬の期間、タンチョウへの餌付けが定時に行われる。餌をまく係の人が現れると、のどかだったこの地は戦場に早変わりする。辺りの林から状況を見ていたオジロワシが1ダースも上空を舞い始める。その中に生まれつきの奇形と思われる歪んだ嘴の個体が混じる。野生の世界では奇形は致命的なハンデになりかねない。それが嘴であればなおさらだ。同胞との戦いの勝率は悪く獲物の肉をついばむのもさぞ苦労していることだろう。栄養不良で体がやや小さく、尾羽は見る影もなくボロボロだ。それでも生きている。どれだけカッコ悪くても生きることこそが勝利。その強さに心を打たれた。
北海道阿寒町のタンチョウ観察センターにて。
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